ツール新日程発表を受けて(6)バルベルデ
- 2020.04.20
- グランツール ツール・ド・フランス 特集 | 新型コロナ
- Valverde, ツール・ド・フランス, 新型コロナウイルス

アレハンドロ・バルベルデは、4月25日に、40歳の誕生日を迎える。照準を合わせてきたアルデンヌクラシック3連戦は延期され、キャリア最後にして最大目標に掲げていた東京五輪は、2021年夏に繰り越しになった。
しかも母国スペインは厳重な外出制限規則が布かれ、屋外に走ることすらできない。ひたすら家に閉じこもり、ローラー台を回すだけの日々。8月末のツール・ド・フランス開催に関して、かなり悲観的な考えになってしまうのも無理はない。
一方でファンにとってはちょっと嬉しい情報も。以前からバルベルデは2021年限りでの引退を宣言していたが、新型コロナウイルスの影響で、どうも考え直す必要を感じているらしい。「もしかしたら引退を遅らせる可能性もある」ときっぱり口にしている。
アレハンドロ・バルベルデ(Movistar Team)
どんな風に状況が進んでいくか見ていこう。まだ夏までは時間がある。ツールが開催されるのは大切なこと。でも現状を見る限り、まるで好転する様子はないから、どうなるかまるで分からない。
かなり難しいだろうね。スポーツをみんな欲しているけど、現実的には、お先真っ暗だと思う。今年レースを走れるとは思えない。
外出制限が始まった時点では、今季をすべて失うことになるなんて、考えてもいなかった。でも状況の進展を見ていくうちに、どんどんそう思うようになった。体調管理に努めて、ローラー台を回してはいるけれど、ほぼモチベーションがないまま続けてる。なにかに特化した練習はできない。だって何を目標とすべきか分からないんだから。
引用:El MUNDO 2020年4月11日付 Alejandro Valverde: “Veo muy negro que este año podamos correr“
text:五色の猫、photo:Movistar Team
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