いまさらですが、よろしくおねがいします。
- 2020.05.06
- おまけ

2020年の4月1日に、フォトグラファー1匹と記者2匹とで、こっそりばたばたと自転車ニュースサイトをオープンしました。
来たるべき東京五輪に向けてなにかやろうぜぃ、というのがそもそものきっかけです。
ただし最初に言い訳しておきます。あくまでも、じぶんたちがこれは大切だと思ったものを、じぶんたちのタイミングで発表する場を作ったつもりでいます。
グランツールやクラシックという欧州の歴史ある大会から、遠いどこかの大陸の小さなレースまで。けっこう深刻な話題から、ほんわかネタまで。ひたすら好きなものをとりあつかっていきます。
お金をいただく仕事ではなかなかあつかうことのできない、ほんの小さな、でもけっして見落としたくない記事も、お伝えしていけたらと考えています。ニュースサイトのように必ずせっせとまいにち更新するとはかぎりません。気まぐれでたくさん投稿することだってあります。
内緒ですが、じぶんだけに必要な情報をまとめて保管しておけるメモ帳代わりの媒体があったらいいなぁ、なんていうわがままな気分もありました。あたためすぎてお蔵入りになったインタビューも、ボツになったおいしいものばかり旅日記も、どこかで日の目を見せてあげたかった。
::::::::::::::


3匹が初めて一堂に会したのは、いまからちょうど10年前の、パリ〜ルーベでした。
あの日の写真を見せあいっこしているうちに、あざやかに記憶が蘇ってきます。ルーベのヴェロドロームで別府選手の帰りをそわそわと待ったこと。競技場の裏口にフリットを買いに行ったこと。風の強い日だったこと。
それぞれのカメラがとらえた瞬間やアングルがちょっとずつちがうのも、おもしろい発見でした。たとえ同じ場所で同じ空気を吸っていても、見えるものや感じ方は、猫によってまるで異なるのです。
これも1匹ではなく、3匹でサイトをやるおおきな意味のひとつかな、とおもっています。


::::::::::::::
猫だからお家で丸くなっているのは大好きです。
でもやっぱり、自由に外をふらふらしたり、気ままにレースを追いかけられる、そんな日がなつかしくて恋しくてたまりません。
新型コロナウイルスができるかぎり早くおちついて、世界のすみずみにまでふつうの日常が戻ってくるよういのっています。そうしたら、いつか、レース現場から猫のたよりをお届けします。
そういうわけで、いまさらですが、どうぞよろしくおねがいします。
2020年5月5日 五色の猫

text & photos: 五色の猫
-
前の記事
UCIが新レースカレンダー(ワールドツアー)を発表 2020.05.06
-
次の記事
レース重複は避けられなかった│UCI会長ラパルティアン 2020.05.08