レース再開後の安全対策│チームは3分割に、移動は最小限に(トレック)

レース再開後の安全対策│チームは3分割に、移動は最小限に(トレック)

欧州ほぼすべての国に布かれた厳しい外出制限が、少しずつ解除され、自転車チームも本格的な活動再開へ向けて動き始めている。

新型コロナウイルス感染防止のために取るべき対策は複数あるが、チーム側が最も頭を悩ませるのが「移動」だ。

世界中の多くの国が、いまだ渡航制限や国境封鎖を行っている。普段ならパスポートチェックなしで自由に移動できるシェンゲン圏内も、3月中旬から国境コントロールが復活した。国境の向こう側には、特別な理由や許可証がなければ、現状では簡単に渡ることなどできない。

特にトレック・セガフレードは男女あわせて41人、世界15カ国から選手が集う大世帯である。『Corriere dello sport』紙にゼネラルマネージャー、ルーカ・グエルチレーナが語ったところによれば、たとえば男子チームはレース開催地域に従い選手もスタッフも完全に3分割することで、「移動を最小限に抑える」手段をとるつもりだという。

スケジュールが出たら(*注)、あらゆる角度から判断せねばならない。安全に走るためには、かなりのコストが必要となるはずだ。同時期に開催される複数のレースのために、チームを3つのグループに分割することもありえる。不条理な話だけれど、新たなスタッフを雇い入れる可能性もある。

なにしろ僕らチームは15カ国もの選手を抱える。移動をどのように編成すべきか考えなきゃならない。やるべきことはおそらく、出身国別に、もしくは出場レースにしたがって、3つのグループに分けること。まずはベルギーとフランス。もう1つはスペイン、そしてもう1つはイタリア。こんな風にして、移動を最小限に抑える。

*注:UCI国際自転車競技連合は5月5日に新たなレースカレンダーを発表予定

引用: TUTTOBICI Web 2020年4月30日 LUCA GUERCILENA: «QUI SALTA TUTTO. SERVE UNA LEGA PROFESSIONISTICA DI WORLD TOUR»