東京五輪延期 | 選手たちの反応(5)ヴィヴィアーニ、モルコフ、ファンデルプール
- 2020.03.28
- 2020東京五輪 五輪 特集 | 新型コロナ
- E.Viviani, M.Van der Poel, Morkov, 東京五輪

3月24日(火)の東京五輪延期のニュースを受け、有力メダル候補たちがSNS等を利用しコメントを発表した。
現役屈指のスプリンター、エリア・ヴィヴィアーニ(Cofidis)は、2016年五輪トラック競技オムニアムの金メダリストでもある。リオ後は少しトラック競技の方はお休みしていたが、2018年中盤から本格再開。ヨーロッパ選手権で団体追抜(2018年)、エリミネーションレース(2019年)を勝ち取り、再び五輪に向け調子を上げていた。
延期はベストの決断だと思う。今の我々はもっと大きな問題に苦しんでいる。8月はまだ先に思えるけれど、あれだけ大きな大会を安全に実施するのは困難だ。だから…東京五輪、2021に会おう!
Postponing the Olympics to 2021 is the best decision for me. Today we are all struggling with a much bigger problem and although August still seems far away, the security for such a big event was very difficult. So @Olympics see you in 2021! 👊 #olympics #tokyo2020 ph: @pocispix pic.twitter.com/TPg5WkwP6m
— Elia Viviani (@eliaviviani) March 24, 2020
ロードでは最終発射台として数々の勝利を演出してきたミカエル・モルコフ(Deceuninck – Quick Step)だが、トラック競技では自らが主役。2008年北京五輪では団体追抜銀メダルを手にいれた。2012年ロンドン五輪以降、しばらくトラックとは距離を置いていたが、数年前に再び二足の草鞋を履き始めた。新型コロナウイルスによるロックダウンの直前、ドイツで行われたトラック世界選手権では、実に11年ぶりにマディソン金メダルに輝いている。
競技面から言えば、延期は本当に残念だよ。最高の世界選を終え、メダルへの期待は大きかった。どんなに好調でも、時期がずれればいろいろなことが変わってきてしまう。
けれど世界は危機的事態で、好調のまま五輪に出られるかどうかなんて重要じゃない。僕は、もう何年も東京五輪を心待ちにしてきた。そこで達成したい夢やゴールがある。けれど今の状況では、スポーツよりはるかに大切なことがあるんだ。
— Michael Mørkøv (@MichaelMorkov) March 24, 2020
シクロクロスの現役世界チャンピオンにして、ロードレースでも底知れぬ強さを誇るマチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix)は、東京五輪はマウンテンバイク・クロスカントリーで挑戦することに決めていた。しかも五輪以降は、ロードレース一本に集中する予定だったのだが……。2021年にはツール・ド・フランス走行計画さえ立てていた。計画にズレが生じてしまったことが、少々悔しい。
世界の健康問題が何より大事だ。延期になることは予期していたし、納得もしている。一方で、4年前からの計画が水の泡になってしまったのだから、落胆は大きい。MTBは五輪を目指すために始めたしね。
延期された五輪がいつになるかまだわからないけれど、僕の希望は春クラシックを走れるよう今年と同時期。ただその場合は、五輪かツールかを選ばなくてはならないかもしれない。
引用:2020年3月24日付 Sporza Mathieu van der Poel: “Het zou straf zijn mocht de Tour toch doorgaan”
Mathieu van der Poel na uitstel Spelen: “Ik blijf met een rotgevoel achter”https://t.co/IN3FIQb251 pic.twitter.com/tAnS8FD6a9
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 24, 2020
text : 五色の猫 photo : Cofidis / Deceuninck – Quick Step
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