CCCが選手給与カット&スタッフ大量解雇|ヴァンアーヴェルマートがコメント

CCCが選手給与カット&スタッフ大量解雇|ヴァンアーヴェルマートがコメント

新型コロナウイルス感染拡大により、自転車界の経済面への影響は深刻化しつつある。チームCCCは4月3日、スタッフほぼ全員の職を解き、選手たちのサラリーを大幅カットする決断を下した。

特筆すべきは、ベルギーやフランスの複数チームが適用した「一時的失業」とは、対応が異なること。ポーランド籍のCCCが取った手段は「即時解雇」だ。全スタッフのうち4人(チーム倉庫のあるベルギーに2人、アメリカに2人)だけがチームに留まり、監督、コーチ、メカニック、マッサー、整体師、プレス担当等々が職を失った。

解雇されたベルギー人スタッフがrtbfラジオにて証言したところによると、チーム側からは「他の職を探さずに活動再開に向け待機しておくように」と命じられたそう。再雇用予定として「7月1日」の日程も提案されたそうだが、「個人的には信じてはいない」とのこと。

同スタッフは「選手の契約はUCI規則で守られているにも関わらず、一部の選手のサラリーは今後停止される」とも語っている。

 

またチームの取った対応について、CCCのエース、グレッグ・ヴァンアーヴェルマートは、オンラインインタビューにて以下のように考えを述べた。

グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(Team CCC)

レースができないということは、自分の仕事を100%果たせないということ。こんな危機的状況下だからこそ、スポンサーに忠誠心を持ち、支持するべきなんだ。力を合わせてこの難局を乗り切れるように。もっとも大切なのは、問題が落ち着いたら、彼らがまたスポンサーとしてしっかり僕らを支えられるようになること。スポンサー契約の継続や更新が、この先も問題なくできること。

まだ何が起きるかわからない。話し合いは続いている。それはチームマネジャーの仕事ではあるけど、僕ら選手も、給料カットを受け入れる気持ちが必要だ。

text:五色の猫 photo: CCC Team